え!アルコールにもアレルギーってあったの?!
お酒を飲むと顔が赤くなったり頭が痛くなったりする方は、ただ単にお酒が弱いのではなく、アルコールアレルギーの可能性があります。アレルギーは命に関わることもある疾患なので、疑いがある方には早急な受診と適切な対応が必要です。この記事では、アルコールアレルギーの症状や原因、検査する方法などをご紹介します。もしかしてアルコールアレルギーかもとお悩みの方や、症状について詳しく知りたい方は必見です!
目次
1.アルコールアレルギーとは
2.アルコールアレルギーはどんな症状?
3.アルコールアレルギーの原因
4.お酒に弱い=アルコールアレルギーとは限らない
1.アルコールアレルギーとは

アルコールアレルギーとはその名のとおり、アルコールが原因で起こるアレルギー反応です。アルコールアレルギーは酒アレルギーとも呼ばれ、飲酒はもちろん、お酒が含まれた食品を摂取したことで症状が出る可能性もあります。
2.アルコールアレルギーはどんな症状?
アルコールアレルギーの方が飲酒をすると、顔や身体がまだらに赤くなったり、皮膚や口内にかゆみを感じたり、頭痛や鼻水、鼻づまり、くしゃみなどといった不快な症状が起こります。また、お酒を飲んだ時に喉の閉塞感や息苦しさ、蕁麻疹や下痢などの症状が出るのもアルコールアレルギーの特徴のひとつです。
しかし、これらのすべての症状がアルコールアレルギーの方に必ず出るわけではありません。アルコールを摂取した時にどれかひとつでも当てはまる症状が見られた場合、アルコールアレルギーの可能性があると考えられます。
また、アルコールアレルギーは一般的に知られる食物アレルギーとは違い、体内の過剰な免疫反応が原因ではありません。正確には「アルコール過敏症」と呼ばれ、人によって顔が赤くなる程度だったり喘息のような重篤な呼吸困難が生じたりと、個人差のある疾患なのです。
アルコールアレルギーは体質によって起こる症状であり、お酒を飲み続けていればそのうち耐性が付いて飲めるようになるということはありません。そのため、身体をアルコールに慣れさせるために無理矢理飲酒するという行為は大変危険です。
人によっては救急車で緊急搬送されるような重篤な症状が出るケースもあるため、充分注意しましょう。飲酒した際に少しでも症状が見られた場合は、アルコールアレルギーの可能性を疑ってそれ以上の摂取を控えることが大切です。
3.アルコールアレルギーの原因
飲酒によってアレルギー反応が出るのは、体内にアルコールを分解する酵素が備わっていないためです。お酒を飲むと、アルコールは体内で「アセトアルデヒド」と呼ばれる毒性の強い有害物質に変化します。この物質が、悪酔いや頭痛、動悸などといった症状を引き起こす原因です。
アセトアルデヒドは「アルデヒド脱水素酵素(ALDH)」という酵素によって酢酸に分解され、全身を巡って水と二酸化炭素に代謝されます。その後、汗や尿、呼気などによって身体の外へ排出されるのがアルコール代謝のメカニズムです。
アルコールアレルギーの方は、アルコールを代謝するうえで重要な役割を担うアルデヒド脱水素酵素を持っていない、または持っている量が少ないといわれています。そのため、体内でアルコールを充分に分解できず、アレルギー症状が出てしまうのです。
4.お酒に弱い=アルコールアレルギーとは限らない
お酒に弱い方やお酒が苦手な方であれば、一度はご自身がアルコールアレルギーである可能性を考えたこともあるのではないでしょうか。お酒に弱い方とアルコールアレルギーの方にははっきりとした違いがあり、飲酒した際の危険性も違います。ここでは、両者の違いと特徴を詳しく見ていきましょう。
4-1.お酒に弱い方の特徴
お酒を飲むとすぐに顔が火照るという方のほとんどは、お酒に弱いタイプだといえます。お酒に弱いのは、アルデヒド脱水素酵素の活性が弱い体質であることが原因だと考えられています。弱いけど飲めるという方はアルコールアレルギーの方とは違い、お酒を飲んだ量やその日の体調によって、気分が悪くなるなどの症状に差が出るのが特徴です。アルデヒド脱水素酵素の活性が強いか弱いかのタイプについては遺伝性が強く、日本人は特にアルデヒド脱水素酵素がない方や、少ない方が多いといわれています。
また、アルコールアレルギーでさえなければたくさん飲酒しても良いというわけではありません。お酒に弱いタイプの方は、強いタイプの方と比べてアセトアルデヒドによる害を受けやすいのが事実です。ご自身の体調を見ながら、おいしく飲める適正な飲酒量を守りましょう。
4-2.アルコールアレルギーの特徴
アルコールアレルギーにはさまざまな症状がありますが、お酒に弱い方やお酒があまり飲めない方とは違い、お酒が全く飲めない体質であるのが特徴です。一口でも口にしたら症状が出るため、お酒に弱い方以上にアルコールの摂取には充分気を付ける必要があります。
また、体調やお酒の種類に関係なくアレルギー反応が出てしまうのもアルコールアレルギーの方の特徴です。元々アルコール耐性がない体質の方に、後から耐性が備わることはありません。アルコールアレルギーは遺伝性であり、一生付き合っていく疾患なのです。
最後に
アルコールアレルギーは治せる?対処法は?

2022年現在、アルコールによるアレルギー症状を根本から治療する方法は見つかっていません。基本的には、アルコール類を飲んだり食べたりせず、肌にも触れないようにすることが対策として挙げられます。お酒だけを避けていても、その他のアイテムから知らないうちにアルコールを取り込み、体調不良を起こしてしまうリスクもあります。
一見入っていないように思える飲食物や商品でも、アルコールが含まれていないことを毎回確認する癖を付けると良いでしょう。アルコールが配合されているかどうかは、商品のパッケージにある成分表示に記載されています。購入や使用前に商品の成分表示をしっかりチェックして、アルコールを徹底的に避けることが大切です!